日本消化器集団検診学会雑誌
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職域胃検診における内視鏡選択方式導入の現状と展望
志和 忠志菱木 智牧 由美子野村 正征
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キーワード: 職域胃検診, 内視鏡, 直接X線
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2002 年 40 巻 4 号 p. 368-372

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抄録
当センターでは平成6年度より直接X線による検診を開始し, 平成8年度より直接X線と内視鏡を受診者が自由に選択する方式とした。平成6年度に41.5%だった胃検診の受診率は平成12年度には69.5% に上昇し, 平成8年度に12.0%だった内視鏡選択者の比率は平成12年度には73.4%に上昇した。胃癌発見率は内視鏡が0.23%と, 直接X線の0.18%より高かったが, 有意差はなかった。良性病変の発見率は, 消化性潰瘍, 潰瘍瘢痕, 胃ポリープとも, 内視鏡が有意に高かった。胃癌1件を発見する費用は, 内視鏡では575万4千円と, 二次精検の費用を併せた直接X線の729万3千円より安かった。内視鏡による職域胃検診にはいくつかの問題点もあり, 今後100%内視鏡による胃検診を行うためには, 内視鏡検査時の苦痛軽減, 定期健診と同日に受診できるシステム作りなどの努力が必要であると考えられた。
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© 日本消化器がん検診学会
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