抄録
近年の上部消化管X線検査のバリウム製剤は, 高濃度低粘性バリウムの出現により, 従来のゾル製剤に比べて胃粘膜描出能は著しく向上し, 多くの施設で使用されているのが現状である。高濃度低粘性バリウム製剤の使用頻度が高まるにつれて, バリウムの排泄障害や副作用が報告されている。今回, 高濃度バリウム製剤 (SHD) を使用する機会を得たので, バリウム便の排泄時間と副作用について普通濃度バリウム製剤との比較調査を実施した。バリウム便排泄時間はバリウム濃度間に統計学的有意差は認めなかった。副作用についてもバリウム濃度問に有意差は認められなかった。