日本消化器集団検診学会雑誌
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胃集団検診における胃がんの高危険群に関する検討
IL-1β 遺伝子多型解析と血清pepsinogen測定を用いて
由良 明彦高橋 一江飯島 位夫関根 昌子矢島 美智子安藤 幸彦
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2004 年 42 巻 4 号 p. 405-411

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抄録
萎縮性胃炎が胃がんの先行性病変であるという仮説をもとに, 血清pepsinogen (PG) 値を用いて胃がん高危険群をスクリーニングする方法 (PG法) が開発された。本研究は, 職域の胃集団検診受検者を対象に, 胃がんの高危険群とされる萎縮性胃炎の特徴について, 胃酸分泌に影響を及ぼし胃がん発生に関与するとされているIL. 1β遺伝子 (IL-IB) 多型の解析と胃粘膜の萎縮状態を客観的に反映するとされているPG法とを用いて検討した。その結果, Helicobacter pylori (Hp) 感染の中でIL-IB-511 T/T型の血清PGI/II比は他の多型よりも低い傾向を示し, さらに血清PGI70ng/ml以下かつPGI/II 比3.0以下には砂非感染群は認められなかった。
以上のことから, Hp感染の中でPG法陽性かつIL-IB-511T/T型を保有する萎縮性胃炎の症例は, 胃がんのリスクが高く, Hpの除菌適応となる可能性があると推察された.
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