日本消化器集団検診学会雑誌
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大腸癌検診における免疫便潜血検査法の感度について
追跡法によるEIA法とRPHA法の比較
浜崎 寛長谷川 精一飛田 忠之名畑 孝木下 勝資
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2004 年 42 巻 5 号 p. 503-511

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抄録

平成3年度大阪市住之江区大腸癌検診を対象とした同時法による検査試薬の大腸癌検出感度の比較試験ではEIA法80.0%, RPHA法42.5%であった。今回は, 平成4年度以降の検診によって発見された大腸癌患者と, 大阪府がん登録との照合によって発見された大腸癌患者とを追加することによって, 平成3年度検診におけるEIA法, RPHA法双方の大腸癌検出感度を改めて測定比較した。追跡期間を1 年, 2年, 3年と変化させて測定し, 追跡期間1年ではEIA法679%, RPHA法35.8%, 2年ではEIA法 58.2%, RPHA法28.4%, 3年ではEIA法54.8%, RPHA法26.0%と低下したものの, EIA法とRPHA法との感度の相対的な関係は変わらなかった。

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