日本消化器集団検診学会雑誌
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肝検診地域の住民におけるC型肝炎ウイルス感染感受性遺伝子の解析
斎藤 貴史新沢 陽英冨樫 整村松 正明河田 純男
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キーワード: 検診
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2005 年 43 巻 1 号 p. 13-19

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抄録
C型肝炎ウイルス (HCV) 感染症において, HCV感染後の経過は個人間で多様である。HCVに対する感染感受性の相違に関わる宿主の遺伝的要因を解明する目的で, HCVに感染した一般住民の遺伝子一塩基多型 (SNP) を網羅的に解析した。対象は, HCV高感染地域において肝臓病検診を受診した住民で, 遺伝子解析の同意の得られた675名である。HBs抗原陰性かつ抗ウイルス治療を受けていない HCV抗体陽性者は238名であった。HCV抗体陽性者において, 持続感染者 (189名) と既往感染者 (49 名) の二群間で遺伝子SNPを解析した結果, 10遺伝子における12SNPの出現頻度に有意差 (P<.05) が認められた。これらは, HCV感染に際し, ウイルスの細胞表面への接着と細胞内増殖, そして免疫担当細胞の働きに関わる可能性がある遺伝子である。今回の研究で検出された遺伝子群は, HCV感染感受性に関わる候補遺伝子であり, HCV感染症における機能解析が今後の重要な研究課題である。
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