日本消化器集団検診学会雑誌
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老人保健法による肝炎ウイルス検診の現況と問題点
針 里栄柴山 均清家 正隆首藤 能弘坂本 啓二姫野 克郎森 哲吉松 博信
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2005 年 43 巻 1 号 p. 42-46

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抄録
山香町立国保総合病院山香町では平成14年度の肝炎ウイルス検診導入に先立ち, 平成13年度人間ドック受診者全員にHCV 抗体検査を実施。その人間ドックの結果と同町での住民健診の結果を比較し, さらにHCV抗体検査の承諾が得られなかった受診者にアンケート調査を実施。人間ドックでは1304例中HCV抗体 (中~高力価) 陽性率は全体の7.9%と高率であった。一方住民健診では, 受診者1000例中肝炎ウイルス検診対象者は218例。そのうち実際のHCV抗体測定者は135例 (受診率61.9%), HCV抗体 (中~高力価) 陽性者は9例 (受診者の0.9%) のみ。アンケート調査では肝炎ウイルス検診の存在自体や検査が無料であることを知らない例, 肝炎検診や同意書の説明が理解できない例が過半数で, 検診の存在は知っていても, 面倒, 必要ないと思った等の意見が合わせて51%であった。今後は検診者に対する説明, 広報, 検診システムの改善が必要と思われた。
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