日本消化器集団検診学会雑誌
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Helicobacter Pylori感染とペプシノゲン法陽性率の経年的変動について
加藤 卓次東 健上田 敬森田 益次郡 大裕
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2005 年 43 巻 3 号 p. 318-324

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抄録
職場検診で胃・十二指腸病変を認めない108例 (男性92例, 女性16例) を対象にして, Helicobacter Pylori (以下H. Pylori) 感染の有無別にペプシノゲン法 (以下PG法) 陽性率の変動とPG法の判定結果について, 隔年ごとに6年間検討した。その結果, 抗H. Pylori抗体陽性例では, PG法陽性率は初回検査で 13.7%であったが, 2年後で29.4%, 4年後で31.4%, 6年後では35.3%と上昇し, また3回 (4年間) ともにPG法陰性と判定されものは58.8%で, 4回 (6年間) ともにPG法陰性と判定されたものは54.9%であった。一方, 抗H. Pylori抗体陰性例では, 初回から4年後までPG法陽性例は認めず, 6年後のPG法陽性率は1.8%と低値を示した。以上より, PG法によるスクリーニングでは, 同時に血清抗H. Pylori抗体の有無も測定すべきであり, 抗H. Pylori抗体陽性例ではPG法の施行間隔は4年未満が望ましく, 抗H. Pylori抗体陰性例ではPG法の施行間隔は6年以上あけても十分可能であることが示唆された。
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