2025 年 3 巻 1 号 p. 39-43
日本は国民皆保険制度のもとでがんゲノム医療を推進し、C-CATを中心とした全国的なデータ集約・利活用プラットフォームを構築する独自の強みを有している。集積された10万症例を越えるリアルワールドデータは、希少がんを含む多様ながん種の診療支援や、新たな治療法・診断法の開発に貢献し始めている。今後は、臨床情報収集の効率化・臨床現場の負担軽減とデータの質のさらなる向上、利活用の促進、全ゲノム解析事業との連携、治療と予防の2つのがんゲノム医療の一体的な実装等の重要課題に取り組み、データ駆動型のがん医療・研究開発を支える基盤として発展していくことが期待される。