2026 年 4 巻 1 号 p. 28-30
近年、ゲノム医療の進展は創薬の在り方を大きく変えつつある。従来の「多数の患者に画一的に投与する医薬品」から、患者それぞれの遺伝子やゲノムの情報に基づき「適切な患者に、適切な時期に、適切な用法・用量で使用する医薬品」へと、医療は精密化の方向へ進んでいる。このような精密医療を前提とするならば創薬の在り方も変わらざるを得ないと言える。本シンポジウムでは、ゲノムデータ活用が創薬にもたらす影響、日本の制度的課題、国際的な先行事例、そして今後の展望について紹介した。