日本婦人科腫瘍学会雑誌
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ワークショップ2
腟側腔の解剖と,その開放手技の実際
近澤 研郎今井 賢桑田 知之今野 良
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2024 年 42 巻 2 号 p. 118-120

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抄録

概要:骨盤神経叢からの膀胱への神経には3つのコースがある.I:尿管に沿う,II:膀胱静脈に沿う,III:膀胱静脈と腟静脈の間の3つで,それぞれが異なったベクトルで臓器に枝を伸ばしている.IIは後層内を走行する為,広汎子宮全摘術では切断される.岡林式神経温存広汎子宮全摘術で温存すべき膀胱枝IIIは子宮枝と共同幹を持ち,共同幹は直腸腟靭帯の腹外側に接して走行し膀胱に枝を伸ばしている.2の神経は膀胱体部に枝を伸ばし,IIIの神経は膀胱背側に枝を伸ばしている.つまり,この2つの神経のベクトルを更に開き,間隙を強調すると,その間隙が腟側腔として術中に認識される.膀胱を腹側に,尿管を外側に牽引して術野を作るとこの間隙が強調され,開放が容易になる.

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© 2024 日本婦人科腫瘍学会
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