日本婦人科腫瘍学会雑誌
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症例報告
審査腹腔鏡手術にて診断がついた腹膜中皮腫の1例
西村 庸子梅本 美菜岡村 直樹松浦 基樹齋藤 豪
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2025 年 43 巻 3 号 p. 103-108

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抄録

概要:腹膜中皮腫は中皮腫全体の約15%を占めており,5年生存率は約20%と予後不良な疾患である.臨床症状が非特異的であり,希少性から診断確定には時間がかかると言われている.今回,腹膜癌の疑いで審査腹腔鏡手術を行い,腹膜中皮腫と診断した1例を経験した.症例は65歳,0妊の女性.既往歴として肺腺癌手術施行し,術後2年目のCTにて腹水貯留,腹膜播種を疑い当科紹介受診となった.子宮・両側付属器は正常大であり,腫瘍マーカーは陰性であった.ダグラス窩細胞診を施行したところ,腺癌の診断となった.FDG-PETでは集積を認めず診断目的に審査腹腔鏡手術を施行した.術中所見は腹腔内に大網の腫瘤,腹膜に多数の結節を認め,術中迅速診断では中皮の過形成であった.永久病理組織標本にて上皮型の腹膜中皮腫であった.他院腫瘍内科に転院し化学療法を開始予定であったが本人の希望により経過観察中である.腹膜中皮腫は診断確定には組織診断が不可欠だが,今回審査腹腔鏡手術を施行し,診断確定をすることができた.

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