日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5746
ISSN-L : 1884-9938
当科における手術教育の現状とくに腟式手術と内視鏡下手術を中心に
寒河江 悟藤井 美穂林 巧郷久 晴朗井上 信行本間 寛之工藤 隆一
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2000 年 16 巻 2 号 p. 19-22

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抄録
当科での手術の新人教育は、まず開腹手術としての付属器摘出術や子宮外妊娠手術ならびに帝王切開術を一通り教育し、その後に他の施設と大きく異なる点は、一年目から子宮全摘術としてはまず腟式子宮全摘術を教育することにある。その後、関連施設での研修も含め腹式子宮全摘、腟式子宮全摘+前後腟壁形成術などを卒後7-8年目までに産婦人科一般手術の教育を終了する。
この間5年目以降で腹腔鏡下手術のブタでのトレーニングを受けたもの (最低3回) のみ、まずは助手で腹腔鏡下手術に入り、さらに経験: をつんで術者をさせている。まずは付属器摘出術や嚢腫核出術、さらに子宮外妊娠手術であり、助手・講師・助教授の監視下に手術を行っている。また、LAVHなどのややlevelの高い腹腔鏡下手術は助手、講師が中心に行っている。さらに腹腔鏡下手術としての卵管形成術など技術を要するものは、指導者の術者を固定して行っている。そして腹式広汎や腟式広汎は、教授・助教授中心に助手以上の教員の教育を行いつつ、最近では腟式広汎に腹腔鏡下リンパ節郭清術を行っている。当講座では過去10年間全手術総数に占める腹腔鏡下手術の割合は1994年腹腔鏡下手術の健康保険適応以来、当科では約10%の割合である。
さらに最近はより侵襲の少ない腟式手術を重視し、その適応拡大を試みており、筋腫核出術・付属器摘出術などの他に、子宮全摘術や子宮脱手術はもちろんのことであり、悪性腫瘍の手術である準広汎や広汎 (開腹または鏡視下リンパ節郭清) さらには子宮温存を意図したtracherectomyの導入も考慮している。
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© 日本産科婦人科内視鏡学会
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