図学研究
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研究論文
同じ6面図を持つ異なる形状物体の導出
宮澤 正幸
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2015 年 49 巻 2 号 p. 3-11

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抄録
 投影法は二次元の表面でオブジェクトの形を説明するために有効である.一般に,6面図式と展開図,断面図等を用いることによりどのような複雑な形も説明出来るといわれている.しかし,展開図,断面図等を用いず,6面図式のみで表現できる範囲についての限界を定量的に示した記述が見当たらない.本稿では,特定の条件下ではあるが,対応する6面に表れる輪郭線が全く同じとなる形状の異なる物体が34組78体あることを示した.このような6面図表記が全く同じで且つ形状が異なる物体を本稿では同投影体と呼び,その形状の導出条件について明らかにする.
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© 2015 日本図学会
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