図学研究
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研究論文
水墨画風CG画像生成のための多視点投影手法
李 磊石川 知一三上 浩司柿本 正憲近藤 邦雄
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2015 年 49 巻 2 号 p. 13-20

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抄録
 アニメ,ゲーム等において絵画の効果を表現するNon-Photorealistic Rendering(NPR)が幅広く活用されている.NPRを利用する場合,絵画における重要な技法は画法と構図法の2つである.本研究では構図法の中心である多数の投影法に注目した.多くの人は,絵を描くときに意図的あるいは無意識のうちに,複数の消失点がある透視図や平行投影による斜投影図などを描いたりする.本研究ではこのような多視点投影による投影図を扱う.このような多数の視点を持つ投影によりCG画像を生成するために,複数のカメラ設定とそれらによって生成された複数の画像を接続する必要がある.この課題を解決するために,本研究では,1つの画面の中に透視投影,平行投影,逆投影による投影図を描画する多視点投影手法を提案することを目的とする.このために本研究では,多視点投影を用いる絵画作品を分析し,多視点投影の特徴を明らかにする.そして,この分析に基づいて,複数のカメラを利用する投影手法を提案し,水墨画風CG画像を生成する.
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© 2015 日本図学会
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