抄録
本研究は,横井創馬建築設計事務所によるSDレビュー2024の入選作品展示にて,建設予定のオフィスを群像劇の舞台と見立てた作品「みどりまちの群像劇」の新しい図版の表現の追求について論じている.本計画の特徴であるスキップフロアを介してできる多彩な舞台のような空間は利用者の多様な物語や人柄を描き,構造部や開口部,様々な活動を助ける家具などは,記憶や愛着を喚起する舞台のモチーフと呼称し,舞台を彩る装置としての役割を担っている.それらの空間構成や人々の物語,その土地の風景がひとつの画角で重なり合いながら,複数の物語が交錯する情景を「斜軸測投象半立体図」として表現し,その過程と表現方法について図説する.