抄録
北海道における図学教育の今後を、各学校に配布した図形科学教育の現状調査のアンケート結果をもとに、検討した。この種の調査は、1993年の日中図学教育研究会議で井野らにより報告された「北海道地区における図学教育改善の試みと問題点」以外、あまり北海道支部では行われていない。最初に、アンケートの結果から、各学校での現状を示し、それについて考察を加えた。また、将来開講予定もしくは希望の授業名の回答結果から、北海道における図学教育の将来を展望した。最後に、北海道における図学教育の将来に向けての展開は、図学教官の高齢化の進む中で、至急、取り組むべきべき事項であり、日本図学会の他支部からの提言を積極的に受け、それらを参考にすると共に、北海道内の各種学校との連携強化が必要不可欠である。