抄録
2003年度より必修, 通年の機械製図IIの科目が二分され, 必修の機械製図II (後期) と選択の設計製図工学 (前期) に変革した.すなわち, 前期に選択科目を受講した学生と受講しなかった学生の間には約2倍の授業時間の差がある.この機会を捉えて, この時間差が学生の成績に影響するかあるいはしないかを調査した教育資料である.その結果, 両科目間の成績の相関係数は0.141で顕著な差は認められなかった.さらに, 教育評価のためには成績分布の提供が不可欠であり, 上記3種類の成績分布から平均値と標準偏差を求め, 相関係数と共に「教育」を議論したものである.