図学研究
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ルネサンス初期パドヴァにおける作図法理論の展開 (2)
―ジョヴァンニ・フォンターナの「戦争兵器の書」における前斜軸測投象的作図法―
奈尾 信英
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2005 年 39 巻 1 号 p. 9-17

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抄録

本研究は, ルネサンス初期にパドヴァで活躍した芸術家兼技術者ジョヴァンニ・フォンターナが著した「戦争兵器の書」 (1418年―1420年頃) のなかに描かれた斜軸測投象風な図の分析を行ったものである.考察手順は以下の通りである.1) 斜軸測投象風に描かれた29図を分析する.2) フォンターナの作図法について考察する.考察の結果, 以下のような結論が導き出された.1) 斜軸測投象風の図においては, a) 「平行型」, b) 「V字型」, c) 「平行―V字型」, d) 「V字―平行型」という4種類の前斜軸測投象的作図法が使われている.2) 「V字型」作図法は, 中世光学理論に基礎づけられている.3) 「平行―V字型」作図法は技術者の作図法として, ヴァルトゥリオの「軍事について」において踏襲されたのである.

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