抄録
3次元MRTにおける空間認識を明らかにするために、従来から実施されている択二式MRTを択一式に変えた時の関係について分析を行った。被験者はK大学建築学科1年生 (162名) 、2年生 (135名) 、合計297名の学生である。その結果は以下のとおりである。 (1) 解答率は概ね100%である。 (2) 正解率は、択二式よりも択一式の方が高い傾向にある。択二式と択一式には高い相関が認められる。 (3) 択二式の正解立体図形に対する択一式立体図形の正解率には高い相関が認められる。 (4) 性別の択二式と択一式では、1年生は女子より男子の方の相関が高いが、2年生では逆の傾向である。