抄録
本研究は, ケータイを利用した作品鑑賞共有システムのデザイン提案である.作品を鑑賞することに慣れていない鑑賞者を対象とし, 作品を目前にした鑑賞体験を自身の言葉で綴り, 他者とその体験の記録を共有することで, 美術作品の理解を深めることを目的としている.携帯電話の画面は小さいため, 使いやすく, 直感的で, わかりやすい画面のデザインを行うことが重要である。ページのレイアウトでは, エリアを3分割し, エリアの位置を統一することにより, 操作を覚えやすいページのデザインとした.また, 作品の部分を選択する場合は, 同一画面での選択を可能とし, より直感的なインターフェイスとなるようにデザインを行った.