抄録
空間認識力を高めるには図学が有用であるとされている。またその判定にはMCTを初めとして幾多の方法があげられている。本研究では空間認識力を判定する問題として各種の資格試験問題、各図学担当者の工夫した問題を解析し、それらを組み合わせることによりさらに有用な判定問題の開発のための検討を行った。具体的には日本機械設計技術者3級試験問題、CAD利用技術者2級試験問題、市販の機械製図問題集、国際技術者試験トレーニングマニュアル等で用いられている問題を選別して、それぞれの特徴を分析した。
結果としては空間認識力を判定する為の問題は学生達に興味をひかせる問題、想像力をかき立てる問題であることが判明した。このような問題を多数集め実際に解かすことが図学教育の活性化に役立つと考えられる。