2007 年 41 巻 Supplement2 号 p. 1-4
わが国では, 先人の知恵と技術開発の積み重ねによるノウハウが貴重な財産として蓄積され, これによって品質の高い高度な工業製品を世界に提供してきた。しかし, 最近では工業製品を構成する部品は多国籍化しつつあり, 一国の技術文化だけでは工業は成り立たなくなってきた.グローバル化する状況下では, 設計思想や設計情報を国際的に共有することが必要となり, 世界共通の標準を理解し導入しなければならなくなっている.本研究は大学, 企業, 技術者協会の関係者が密接な連携をとり, 機械系の設計製図教育向上のために, 蓄積されたノウハウを出し合い, 国際化に対応できる設計法, 設計製図, 三次元CAD技術認定の技術基準について考究し, 新たな提案事項をまとめることにある.