図学研究
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設計製図教育における三次元モデルの製作と利用
荒木 勉
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2007 年 41 巻 Supplement2 号 p. 11-14

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抄録

本学における機械設計製図教育の現場に三次元CADやインクジェット式の三次元モデル造形機が導入され、新たな設計・製図教育の取り組みが始まった。機械製図の学習の初期において学生自身に自ら描く図面と実際の形状がどのように結びつくか検討できるよう作図前に作図モデルの図面より三次元モデルをペーパーモデルとして紙で作らせている。モデルを手に取り図面と形状を比較し図面の描き方を確認、さらには設計のための形状を考えるヒントともなる三次元モデルである。この三次元モデルがCAD/CAM室のモデル造形機を用いて容易に製作できるようになり製図における基礎的指導の幅が広がりつっある。また、機構モデルに関しても製作した三次元モデルを介して体感的に正確にコミュニケーションを図ることができるようになり、聴覚障害を持っ学生への有効な教育手段として、分かりやすく学生自らが考え、その結果を反映させることができるようになった。

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