2007 年 41 巻 Supplement2 号 p. 141-144
東京大学教養学部における図学教育においては3D-CAD/CGを導入した図学教育 (科目名: 図形科学II) を実施している.3D-CAD/CG導入の第一の目的は, 3D-CAD/CGの原理および操作法について学習することにおいているが, 単に操作法を学ぶだけでなく, 3D-CAD/CGを通して, 投影と立体の幾何学―ものづくりの幾何学―を学ぶことにしている.このような目的を達成するための一環として, 図形科学IIにおいては, 図法幾何学的手法―図の利用―を応用して3D-CADにより立体幾何問題を解く課題を導入している.本稿では, これらの課題および実施結果について述べる.