図学研究
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データ記述型CGアプリケーションを利用した図形科学教育におけるアニメーション課題の導入の効果
鈴木 広隆
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2007 年 41 巻 Supplement2 号 p. 55-58

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抄録

大阪市立大学ではこれまで、全学基礎教育科目「図形科学II」の中で、フリーウェアCGアプリケーションPOV-Rayを用いてCGの基礎を教えてきた。この科目では、「階段」、「CSGを用いた照明器具」、「最終課題」の3つを必須提出課題としてきた。2003年度より、端末設備の充実した図形科学演習室が利用可能となったため、アニメーションの演習を取り入れたものの、演習時間が限られるため、提出は任意となっていた。2006年度より、Jabeeに対応するために授業時間が1コマ増加しため、このコマをアニメーションの演習時間として利用することとし、さらに「幾何学アート」と題したPOV-Rayをよりパラメトリックに活用する技術を紹介して学生を刺激することで、アニメーションを必須の第4の課題とすることに成功した。本稿では、カリキュラムの内容、提出されたアニメーション課題の傾向、授業評価の結果について報告を行う。

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