日本医療・病院管理学会誌
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研究論文
リハビリテーション総合実施計画書が家族の参加意欲に与える影響
鈴木 圭介高橋 武則高木 安雄山内 慶太
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2011 年 48 巻 4 号 p. 191-200

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抄録
回復期リハビリテーション病棟ではリハビリテーション総合実施計画書の作成が義務付けられているが,その有用性に問題が指摘されている。本研究では同計画書が家族の参加意欲に与える影響を明らかにした上で,同計画書の改善方法に関する示唆を得ることを目的に自記式質問票調査を実施した。予備調査に基づいて改良した調査票を用いて得られた49票の有効回答を,構造方程式モデリングにより分析した結果,家族が同計画書を活用する際には書式把握,内容把握,態度決定を順に行うこと,スタッフが行う対応よりも,その対応の理由のわかり易さの方が参加意欲を促進すること,参加意欲を促すためには患者の心身の状況に関する情報をわかり易い言葉で具体的に記載すること,その際には,どのような情報が家族にとって有用かを十分に検討する必要があることが示唆された。
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© 2011 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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