抄録
本研究は高齢者の急増する都市部,特に東京都,大阪府,愛知県の3大都市のサービス付き高齢者向け住宅を対象として,入居率とその運営体制の関係性を調査した。目的変数を入居率とし,説明変数に各項目を採用して重回帰分析を実施した。その結果,運営期間が長いこと,月額入居費用が低いこと,敷金が少ないこと,業務マニュアルを整備していること,要介護度の高い人を受け入れていること,が入居率を高くする要因であることが示唆された。一方で,東京都,通所介護事業所を併設していること,もしくは併設施設があるサ高住は入居率が低い傾向を示した。談話室,2人部屋,医療介護体制,医療介護提供内容,レクリエーションの実施頻度は入居率との関係はみられなかった。