日本医療・病院管理学会誌
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研究資料
平均在院日数短縮化と診断群分類に基づく包括払いシステムの関連性についての検討
──ドイツのDRG/PPSと日本のDPC/PDPSの相違点から──
佐藤 影美
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2016 年 53 巻 2 号 p. 113-120

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抄録
平均在院日数は医療の効率性の指標として用いられており,医療の効率性を試みた結果が日数の短縮化として示されると考えられている。本稿では,日本とドイツの特に急性期の平均在院日数算出方法の詳細を検討することにより,両者の相違点を明らかにし日本の平均在院日数のさらなる短縮化の可能性について考察する。
日本とドイツでは平均在院日数算出に用いられる病床種別が全く異なっていた。また,包括払いシステムにおける転科の管理が異なっていた。ドイツではDRG/PPS導入とともに患者(症例)に転科数を加え平均在院日数が算出されている。一方で,日本のDPC/PDPSでは転科の項目が全く考慮されていなかった。
本稿はドイツのみを対象として検討を加えただけであり,ドイツ独自の事情であってヨーロッパ諸国とは無関係ということも考えられる。日本としては他諸国の平均在院日数算出に関連する詳細を確認するとともに,日本に相応しい平均在院日数の探究のために医療の効率化を進めることが必要であると思料する。
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© 2016 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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