保健医療社会学論集
Online ISSN : 2189-8642
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出生前診断における妊婦の受検態度と医療者のかかわり
菅野 摂子
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2001 年 12 巻 p. 115-126

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抄録
科学の進歩において獲得されるであろう新しい知識は、人類に大きな利益をもたらす。しかしながら、近年出生前検査による遺伝子スクリーニングは議論を呼び起こしている。何故なら出生前検査は倫理的な考慮において大きな問題を持つ選択的中絶を引き起こすからである。妊婦が出生前検査を受けるべきか否か決定しなくてはいけない、という困難に直面する時、彼女らはまず、病院で遺伝カウンセリングを受けるであろう。彼女らの決定は医療者の関与に影響されるが、その下には個人的な経験が存在する。
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© 2001 日本保健医療社会学会
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