介護職員が専門職として働き続けられるために

抄録

介護人材の需給は景気に大きく左右され、一般労働市場の一部を構成している。しかし、介護職員の人的資源管理においては、給与水準ばかりではなく、やりがいをもって働き続けられることが重要であり、そのためには「専門性の確立」が行われ、介護人材の専門職労働市場が構築されることが鍵になる。この点において、看護師における過去の取り組みを参考にしつつ、労働市場の二元化をはかる等、政策の戦略性が求められている。