2022 年 32 巻 2 号 p. 133-141
ベーチェット病患者会に参加しているベーチェット病患者のQOLの特徴を明らかにすることを目的として、調査を行った。その結果、患者会への積極的参加群が消極的参加群に比べ、有意に主観的QOL得点が高かった。また、患者会への満足群が不満足群に比べ、有意に主観的QOL得点が高かった。患者会への参加状況とSF-36のサマリースコア得点は、積極的参加群が消極的参加群に比べ、有意に点数が高かった。患者会の満足度とSF-36のサマリースコア得点でも、満足群が不満足群に比べ、有意に点数が高かった。以上のことより、患者会に積極的に参加し、さらに、患者会に満足しているベーチェット病患者のQOLは高いという特徴が明らかとなった。