2022 年 22 巻 1 号 p. 30-34
遺伝性乳癌卵巣癌診療,およびがんゲノム医療の保険収載後,遺伝性腫瘍診療が日本において広まりつつある.福井県立病院は政策医療を最優先とする公立病院であるため,遺伝性腫瘍診療には十分な人材を投入できない状況が続いている.この問題を改善するために,ゲノム担当医(担当者)を遺伝性腫瘍診療に関連する各診療科および看護部や診療録管理部より選出してもらった.それぞれが重要な役割を担っており,他施設でも参考になると考えられたため,ゲノム担当医(担当者)の詳細,経緯,今後の課題について報告する.