遺伝性腫瘍
Online ISSN : 2435-6808
症例報告
がんゲノム医療における膵癌患者のBRCA2病的バリアント陽性例の検討
井上 田鶴子藤澤 文絵山井 琢陽高田 良司池澤 賢治大川 和良杉本 直俊玉木 康博
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 22 巻 2 号 p. 45-48

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抄録

 膵癌患者では4%程度に生殖細胞系列のBRCA2病的バリアント保持者が存在すると報告されている.BRCA2病的バリアントを生殖細胞系列に保持する患者の血縁者が同じバリアントを保持している場合,乳癌,卵巣癌に加えて膵癌の発症リスクが高くなるため,血縁者への支援が重要である.当院でがんゲノム医療を受けた72例の膵癌症例のうち,BRCA2のpresumed germline pathogenic variant (PGPV)とgermline findingsを認めた5症例について,詳細に検討した.

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© 2022 一般社団法人日本遺伝性腫瘍学会
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