京都府立医科大学大学院医学研究科 分子標的予防医学
2025 年 24 巻 4 号 p. 234-237
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がん化学予防は薬剤などの化合物を用いたがん予防方法であり,がん発症リスクの高い疾患を主な対象としている.遺伝性大腸癌においては家族性大腸腺腫症やLynch症候群がそれに該当する.しかし,家族性大腸腺腫症においてもLynch症候群においても大腸癌予防の選択肢として標準的薬物療法はなく,研究レベルにとどまっている.われわれの研究グループでは〈わが国1剤目のがん予防薬を出すこと〉を目標に,がん化学予防薬の開発を行っているため,本稿ではアスピリンを用いた大腸癌予防の臨床試験を中心に概説する.
家族性腫瘍
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