日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1G1-A3
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発表
1G1-A3 サイエンスコミュニケーションを取り入れた暗視野顕微鏡観察と新学習指導要領への適用(教育実践・科学授業開発(1),一般研究発表,次世代の科学力を育てる)
井上 陽子
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抄録
本研究は生徒の理科離れが危惧される昨今、生徒が理科の楽しさや面白さを体感し、理科好きが増えることを目指して行った。物作りと創意工夫の視点から顕微鏡のコンデンサー部分に細工を施すことで通常とは見え方が違う暗視野顕微鏡観察と表現力や考えるカを伸ばし自らの考えを適切にプレゼンテーションできるノウハウを培う、サイエンスコミュニケーションを融合させた新しい実習である。その結果、生徒に積極性が芽生え、もっと多くを知ろうとする姿勢や自信、自分の意見や感動・不思議を伝えることの楽しさが確認できた。さらに、物理的な原理や現象も理解し、"なぜ?"と科学的に考えることの面白さも発見したようであった。本実験は平成24年度から実施される新学習指導要領にも適応可能で、多様性と細胞の動的なダイナミズムを生徒に実感させる効果の高い実験であると考えられる。
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© 2009 日本科学教育学会
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