水文・水資源学会研究発表会要旨集
第19回(2006年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P-59
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農地水文
地表・地下集水域の違いに着目した平地湖周辺台地の水収支特性
*吉田 武郎増本 隆夫久保田 富次郎
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抄録

北浦と鹿島灘に挟まれた鹿島台地では従来から農業用水の確保が困難であったが,北浦からの用水によって台地上の畑地の灌漑計画を策定する際に必要な台地小流域の水文流出特性は,未だ明らかになっていないことが多い。そこで本報告では,鹿島台地で継続観測を行っている3流域(鉾田南部・大洋・鹿島湖北)における,地表と地下の集水面積の違いに着目した水収支特性を検討した。その結果,鹿島湖北流域において地下集水域は地表集水域から外に 500_から_1000m 広がっていること,年間水収支から推定された地下集水域の面積は地表集水域の面積の1.3_から_2.4倍の広さを有すること,地下集水域は降雨によって変動する可能性があることなどを明らかにした。

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© 2006 水文・水資源学会
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