水文・水資源学会研究発表会要旨集
第19回(2006年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P-61
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都市水文
環状七号線地下調節池の洪水ピーク流量低減効果に及ぼす降雨特性の影響
*石森 久仁子土屋 十圀
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抄録

平成17年9月には、東京都の杉並区で1時間112mmの豪雨を記録した。近年、都市部において地点雨量であるがこのような1時間50ミリの計画降雨を上回る局地的集中豪雨が多発している。神田川の治水安全度向上のために設置された環状七号線地下調節池は1時間75_m__m_の計画降雨の中心をなす治水施設である。本研究では神田川を対象に環状七号線地下調節池の洪水ピーク流量低減効果に及ぼす降雨特性の影響について検討を行った。Kinematic wave法を用いて流出解析を行い、調節池完成以前後の超過洪水に対する流出率とピーク流量の低減効果を示すことを試みた。その結果、現況の貯留能力54万_m_3では、1/15の治水安全度を確保できることがわかった。しかし、降雨特性により計画高水流量以下に低減できない洪水もあった。ピーク流量低減率で検討したところ、2時間から4時間の持続的な強雨に対するピーク流量低減率は低いことがわかった。

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© 2006 水文・水資源学会
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