抄録
気候データ解析に主成分分析は広く利用されているが,主成分分析がもつ問題点も指摘されている.本研究では,シミュレーションデータ,実際の気候データそれぞれに対して自己組織化マップと主成分分析とを適用し,両手法のパターン抽出能力を比較した.シミュレーションデータに対しては,自己組織化マップを適用した場合はシミュレーションで作成したパターンを全て抽出できたが,主成分分析を適用した場合は抽出できていないパターンがあった.気候データに対しては,自己組織化マップで形成されたパターンの幾何学的な配置は,主成分分析の第1主成分の値と概ねよく対応していた.