抄録
多収で耐乾性が高いとされ、今後アフリカの半乾燥地での普及が期待されているネリカ米について、Feddesの吸水モデル中のパラメータを測定し、そのパラメータを日本の陸稲(トヨハタモチ)のそれと比較することで、耐乾性および耐塩性を評価することを試みた。
人工気象室内でTDRを3本挿入したライシメータに2株植え、水(乾燥)ストレスと塩ストレス、水ストレスと塩ストレスの順で負荷を与えた。蒸散量を逆解析することにより吸水モデル中のパラメータを決定した。その結果、トヨハタモチと比べ、水ストレス応答関数に大きな違いはなく、根群の深さが同じ場合の耐乾性が高いとは言えない結果が得られた。塩ストレス応答関数については、同一の浸透ポテンシャルに対し、トヨハタモチより小さい値が得られ、耐塩性もトヨハタモチより低いとみられる。