水文・水資源学会研究発表会要旨集
第24回(2011年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: 15
会議情報

降水・リモートセンシング (8月30日 16:30~18:00)
富士北麓カラマツ林における個葉の分光反射率とクロロフィル濃度の季節変化
*高橋 厚裕増井 僚小林 元小熊 宏之三枝 信子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
リモートセンシングを用いた森林の炭素吸収量の推定を高精度化するためには、個葉スケールにおける生理学的特性と分光反射スペクトルから群落スケールにおける分光反射スペクトルの季節変化を明らかにする必要がある.そこで、本研究では,群落スケールの炭素収支と分光反射スペクトルの日変化,季節変化の観測が統合的に行われている観測地において,個葉の分光反射スペクトルとクロロフィル濃度の観測を行った.観測の結果,個葉の分光反射率とクロロフィル濃度は季節変化を示し,春と秋における変化が大きかった.夏季のデータを除いて,波長が500nmにおける反射率とクロロフィル濃度には高い相関で線形関係がみられた.夏季においては,この線形関係からのずれがみられた.同観測地において群落スケールでの分光放射計を用いた観測においても,同様に,夏季に線形関係からずれるという結果であった.
著者関連情報
© 2011 水文・水資源学会
前の記事 次の記事
feedback
Top