水文・水資源学会研究発表会要旨集
第24回(2011年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
選択された号の論文の153件中1~50を表示しています
口頭発表
森林水文 (8月30日 9:00~10:30)
流域水管理・水環境 (8月30日 11:00~12:30)
降水・リモートセンシング (8月30日 16:30~18:00)
水文統計 (8月31日 9:35~10:35)
  • 許士 達広
    セッションID: 19
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    プロッティングポジションは原データの水文資料の順位に非超過確率値を与える式を定めるものである。カナンによって整理されて以来30年以上が経過し、その後も検証されているが決定的なものが無く、いくつかのプロットが並存して使われている。近年プロッティングポジションを用いたノンパラメトリックな方法による確率値の推定方法が提案されているが、これに対応するプロッティングポジションの精度が重要になる。またプロッティングポジションが正しければ、それを用いて回帰分析や検定の技術と結びつけることが可能となる。これは極値統計の上でも意味が大きく、真の確率値を求める上でもプロッティングポジションの精度向上を図る必要がある。 ここでは以上の状況を踏まえ、プロッティングポジションとして何が適当かグンベル分布、対数正規分布および一般化極値分布を対象に検討したので報告する。
  • 杉本 高之, Bardossy Andras
    セッションID: 20
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
  • 皆川 裕樹, 増本 隆夫
    セッションID: 21
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    気候変動により豪雨の頻発や規模の強大化等が予測されている。それらが低平地の排水施設、農地等に与える影響度合いを評価するためには、豪雨の雨量とともに、その短時間の降雨波形が重要な因子となる。そこで、低平地排水への温暖化影響評価の入力とするため、モンテカルロ法による豪雨の模擬発生手法を開発した。本手法は様々なパターンの降雨波形を持つ豪雨データを1時間単位で得ることを目的とする。 ここでは、対象とする地区の実測豪雨データを抽出し、必要なパラメータの算定および結果の検証に用いた。本手法を用いて1000年分の豪雨を模擬発生したところ、合計2858個の豪雨が得られた。豪雨の月平均発生回数、総雨量および1時間雨量の強度分布は実測値をよく再現しており、また得られた1時間雨量系列は様々なパターンの降雨波形を持つことが示された。さらに、その降雨波形が持つ自己相関係数についても実測と近い値を得ることができた。
  • 近森 秀高, 永井 明博
    セッションID: 22
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    空間分布型雨量データを用いた洪水比流量曲線導出の有用性を示すことを目的として,レーダー雨量を用いたDAD解析に基づいて洪水比流量曲線を推定する手法を示した.この手法を岡山県吉井川流域に適用し,レーダー・アメダス解析雨量を用いて得られた洪水比流量曲線は岡山を含む瀬戸内地域における既往最大洪水比流量をほぼ包絡することを示した.また,小規模流域において洪水比流量が過大推定される問題について面積最大雨量の空間的発生確率を用いて説明し,これを考慮した洪水比流量曲線が,小規模流域の既往最大洪水比流量をよりよく包絡することを示した。
流出 (8月31日 10:45~12:15)
都市水文・農地水文 (9月1日 9:00~10:45)
研究グループ報告 (9月1日 11:00~12:00)
河川・湖沼 (9月1日 13:00~14:15)
  • 林 秀彦, 高坂 信章, 石塚 与志雄, 守田 優
    セッションID: 36
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
  • 田上 愛子, 近藤 明, セレスタ クンダン ラル, 井上 義雄
    セッションID: 37
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年、琵琶湖北湖の湖底近傍において栄養塩濃度の上昇と溶存酸素濃度の低下が観測されている。この原因として、例年厳冬期に生じる全層混合の弱体化が考えられ、現在このメカニズムの解明が急務となっている。そこで本研究では、この全層混合を考慮した3次元琵琶湖流動場モデルの開発を行い、流速・流向・水温についてシミュレーションを行った。計算期間を2007年の1年間とし、気象データを各メッシュに内挿し、1時間毎に更新した。さらに琵琶湖に流れ込む56の河川について、淀川流域圏水系モデルの流量、水温の計算結果を境界条件として使用した。この流動場モデルによって、夏場に生じる環流を表現することができ、鉛直温度分布についても概ね季節変動と一致した。さらに、2月頃には温度の低い水が湖底まで到達する様子が確認できる。今後はこのモデルを用いて気候温暖化が全層混合に与える影響について検証を行う。
  • 高橋 陽一, 藤野 毅, ニン ウィリ, 浅枝 隆
    セッションID: 38
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    ダムに流入する様々な物質は、ダム湖および下流の水質に大きな影響を与えるが、粒状の有機物について、特に、高水時での量や性質はほとんど調べられていない。このことは、流下有機物の収支を理解する上でも重要であるが、特に、ダムの建設によってどれほど堆積するかを把握することは水質管理上の観点からも大変重要である。このような観点で、2005年から2008年にかけてモニタリングを行った。 出水時流量と流下物の質については一定の関係が確認された。流量が多くなるほどリグニン含有量が多くなり、これは、河川水位が上昇し、平水時には流出せずに長期間堆積したリターが流下したことを示すものであり、溶解性炭水化物含有率は逆に減少している。以上のように、出水時の流下物のダムへの流入は、頻度が少ないものの、貯水池内の水質・低質に対して大きな影響を及ぼしていることが考えられ、その季節特性や成分特性に一定の傾向があることがわかった。
  • 角 哲也, Meshkati Shahmirzadi Mohammad Ebrahim, Kantoush Sameh Ahmed
    セッションID: 39
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年の環境に対する関心の高まりやコスト縮減に対する要請の増大を背景に,新しい形式のダムとして流水型ダムが注目されている.流水型ダムは,通常の貯留型ダムと異なり河床部に放流設備を有し,平常時には水を流下させ,洪水時にのみ貯留する洪水調節専用のダムである.平常時には水質の変化はほとんどない,魚類等の遡上・降河や土砂の流下など河川の連続性が確保しやすい,堆砂容量を最小限にすることができるなどの特徴があり,さらに平常時には貯留域を公園等として一般利用も可能である.本稿では,このような流水型ダムの歴史と現状の課題について考察を行う.
  • LI Jiayun, KINOUCHI Tsuyoshi, ISHIKAWA Tadaharu
    セッションID: 40
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/01
    会議録・要旨集 フリー
気候変動・地球環境(1) (9月1日 14:30~15:45)
気候変動・地球環境(2) (9月1日 16:00~17:30)
feedback
Top