水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2012年度研究発表会
セッションID: P15
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降水
観測的手法による融解層上の氷粒子粒径分布推定に関する研究
*小川 まり子
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抄録

近年の集中豪雨による被害の多発により早期の雨量予測が緊急の課題となっている.雨量予測では,雨が降る前段階において上空の雲から降雨量の可能性の最大値を知るために,雨滴生成が始まる直前の,上空の融解層上における氷粒子の量を定量的に知る必要がある.本研究では,単位体積あたりに含まれる降水粒子の個数,つまり粒径分布を導入することにより観測的手法を用いた融解層上の氷粒子粒径分布の推定を行う.観測的手法には不確定性が多く含まれることから,梅雨期の沖縄にて直接観測及び遠隔観測の両方から粒径分布に関する情報を補い,粒径分布をパラメトリックに表現する.また,粒径分布の信頼性評価として,推定された融解層上の氷粒子粒径分布と実際に地上で観測された雨滴粒径分布を比較する.

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© 2012 水文・水資源学会
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