水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2017年度研究発表会
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【降水・降雪・融雪】
強風時における雨量計への降雪粒子の捕捉率に関する一考察
大宮 哲*松澤 勝
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p. 70-

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抄録

暴風雪や大雪による災害対策を講じるうえで、強風時の降雪を正確に把握することが不可欠である。しかし、降雪粒子は降雨粒子に比べて風の影響を受けやすいため、雨量計の降雪粒子捕捉率は低く、降雪を正確に測ることは容易でない。これまでにも雨量計の降雪粒子捕捉率と風速の関係に着眼した研究報告が数例あるが、その多くは吹雪発生臨界風速以下(5m/s以下)のものであり、それ以上の風速値における関係については不明瞭である。本研究の目的は、5m/s以上を含めた強風時の降雪をより正確に把握することである。本報では、世界気象機関(WMO)が定める二重柵基準雨量計(DFIR)と、北海道内の全アメダスで使用されている助炭付き温水式雨量計、北海道開発局道路気象テレメータで使用されている転倒ます式雨量計を用いた降雪観測の結果について述べる。

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© 2017 水文・水資源学会
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