水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2019年度研究発表会
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【流出・水災害(2)】
SCE-UA法を用いた豊川水系における流出モデルのパラメータ推定
*山口 悟史楠田 尚史
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p. 32-

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抄録

SCE-UA法による分布型流出モデルのパラメータを一級河川豊川に適用した結果について報告する。著者らは、一級河川豊川水系(流域面積724 km2)を対象に、分布型流出モデル・河川1次元不定流モデルからなるモデルを構築した。分布型流出モデルとして、飽和・不飽和流れを考慮したモデルを使用し、メッシュサイズを100mとした。1次元不定流モデルには200 mおきに河道断面を与えた。モデル化にはDioVISTA Floodを用いた。流出モデルのパラメータのうち、4個を調整の対象とした。対象とした洪水イベントを、近年の中〜大規模の洪水3件とした。推定にPCを用い約7時間30分を要した。得られたパラメータによる再現シミュレーションでは、3洪水に対しそれぞれピーク流量誤差が9%以下、ピーク時刻誤差が5分以下となった。提案手法により優良なパラメータ推定ができることを示した。

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© 2019 水文・水資源学会
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