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本研究では,兵庫県淡路地区のため池における事前放流による洪水軽減効果を検討し,洪水軽減効果が大きなため池の選定方法を提案した.第一に,ため池事前放流は改修済みのため池で行うこととして,1,902箇所のため池において設計洪水流量を安全に通過させることができる洪水吐の幅を設定した.第二に,全てのため池において10年確率モデル降雨による洪水流出解析を実施し,総貯水量の10%ないし30%の放流に対するため池流出量の低減率によって洪水軽減効果を検討した.第三に,事前放流によって確保された空き容量の雨水保留量換算値,すなわち空き容量を流域面積で除したもの(mm単位)が大きいため池ほど,ピーク低減率が大きくなることを示した.よって,空き容量の雨水保留量換算値は,事前放流のピーク低減効果を示す指標として有用である.