日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
Ostrowski型下界とBrauer型下界をシフトとして用いたdqds法の収束性について(理論,行列・固有地問題の解法とその応用,<特集>平成19年研究部会連合発表会)
山本 有作宮田 考史
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2008 年 18 巻 1 号 p. 107-134

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抄録
本論分では,特異値計算のためのdqds法において,最小特異値に対するOstrowski型下界およびBrauer型下界をシフトとして用いた場合の収束性を理論的に解析する.いずれの場合も,シフトは大域的収束性のための条件を満たす.また,漸近的収束率は,Ostrowski型下界の場合に1.5次,Brauer型下界の場合に超1.5次となることが示される.数値実験の結果,これらの性質を実際に観察できた.
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© 2008 一般社団法人 日本応用数理学会
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