三菱電機株式会社情報技術総合研究所
2015 年 25 巻 2 号 p. 117-133
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楕円曲線暗号は,Koblitz,Millerによって独立に1985年に提案されて以来,新たな応用を生み出しながら,現在まで発展している.本稿では,私が関わったトピックを中心にして,誕生30年を迎える楕円曲線暗号の進展を,数論アルゴリズム的な側面から振り返る.特に,スカラー倍算,ペアリング演算,同種写像計算という3つの一方向性関数と,それらに基づくDiffie-Hellman型鍵共有法に焦点を当てながらサーベイを行う.
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