日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
理論
実験事実に忠実なホタルの集団同期明滅モデルとその進行波形成条件の解析
中川 正基田中 久陽
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2019 年 29 巻 3 号 p. 250-293

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抄録

概要. パプアニューギニアのホタルPteroptyx effulgensは,集団で光の進行波を形成する.本論文では,Hanson らによる精密な同期明滅実験を基に,新規なパルス結合振動子系モデルを提案する.進行波の形成を数値的に解析したところ,進行波形成を特徴付ける簡潔な条件が発見された.この簡潔な条件が,完全同期状態から進行波を形成するための必要十分条件であることを証明する.

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© 2019日本応用数理学会
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