日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
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浮動小数点演算における最適な符号付き相対誤差
小林 亮太尾崎 克久
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2019 年 29 巻 4 号 p. 395-407

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抄録

概要. 数値計算では浮動小数点数とその演算が多く用いられる.浮動小数点数は有限桁の数であるため,浮動小数点数に対する計算結果は浮動小数点数により厳密に表現できず,丸め誤差が生じる可能性がある.浮動小数点演算に対する相対誤差の最良の評価結果がJeannerod とRumpにより示された.本論文では,その議論を符号付き相対誤差に拡張し,和・差・積についてその最適な範囲を示す.

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© 2019日本応用数理学会
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