日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
理論
軸平行格子多面体とピックの定理の関係性
小松田 沙和石田 莉路黒澤 壮松井 晴士朗高橋 敦高橋 時生真横山 拓馬大橋 俊文草苅 良至
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2025 年 35 巻 2 号 p. 19-56

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抄録

概要. 平面上で両座標値が整数の点を格子点といい,格子点だけを頂点とする多角形を格子多角形という.格子多角形Pの内部格子点数をI,境界格子点数をBとすると,「格子多角形の面積M2(P)はI+B/2−1と等しい.」というピックの定理が知られている.本論文ではピックの定理の3次元適用に向け,“軸平行”の条件を追加する.軸平行3次元多面体の体積が“立体角比”により計算可能なことを示す.

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